商学科

幅広い業界を学んだ上で、現場で役立つ専門を究める。
1年次に商学の基礎を学んだあと、2年次に「流通・マーケティングコース」、「地域・観光コース」、「金融ビジネスコース」、「国際ビジネスコース」の4コースを用意。ゼミ活動の中で実践に取り組み、学んだ知識を活かしながら、社会で役立つ専門性はもちろん、知識や経験、行動力も伸ばしていきます。

商学科教育の特色とねらい

1.将来の進路に応じて選べる「コース制」の導入

”系統的”かつ”効率的”に学べるように、「流通・マーケティング」、「地域・観光」、「金融ビジネス」、「国際ビジネス」の4つのコースを設けています。2年次・3年次に将来の進路を考えて、各コースに配置された授業科目を学ぶことによって、特定の分野をより専門的に学習することができます。複数のコース履修も可能です。なお、在学中、就職活動の際に有効となる「コース修了証明書」を教学センターに申し込めば発行してもらえます。

2.金融エキスパートへの一歩を踏み出す「金融特別プログラム」の導入

金融の自由化・国際化の発展に伴ってこれまでなかった新型の金融商品が次々と登場する状況を受け、金融機関だけでなく一般企業の財務部や個人の資産管理・運用に対するアドバイザー等の金融問題に精通した人材が求められています。こうした社会のニーズに応えるべく、金融に対し強く関心を持っていてワンステップ上の金融エキスパートを目指す人のために「金融特別プログラム」を用意しています。

3.セミナール担当教員によるセミ生への全力サポート

専門ゼミでは、「少人数制」と「きめ細かい徹底指導」を軸に「スペシャリスト」の養成をめざします。プレゼンテーションやディベートを通じて「問題発見・解決能力」や「コミュニケーション能力」を培い、4年次には自らが探究した成果を卒論としてまとめます。「就職に強い商学部」の伝統はゼミ教育に負うところが大きいのです。

4.ビジネス・シーンで使える外国語のマスター

TOEIC、TOEFL、英検に加えてビジネスに直結する「ビジネス英語検定」や「観光英語検定」等の資格取得を通じて「使える英語」の修得をめざします。また、近年必要性が増している「ビジネス中国語」や「ビジネス韓国語」等の科目も設けています。交換留学精度、海外セミナー制度を活用すればより効果的です。

5.ビジネス世界の体験

様々な地元企業・団体の協力により実現している「美学」講座の数々。多彩な分野の実務家講師による実践を踏まえた講義や学生がビジネスの現場を体験できるインターンシップや海外研修も科目化されていますので、教室で学んだ理論や仮説を実社会で確認・実践することが可能です。また、これによって将来に向けての職業観が生まれ、就職活動にも大いに役立つでしょう。

カリキュラム

年次配当科目


クリックで拡大表示します

1年次 商学の本質から、基礎を理解

 1年次では、大学生活や学習、人間形成のために必要な知識の涵養および学習スキル(情報収集、情報処理、レポート作成、プレゼンテーション等)を習得しつつ、商学科の学生として必要な基本的専門知識や考え方を学びます。

 具体的には全学的提供科目である修道スタンダード科目(修大基礎講座、初年次セミナー、情報処理入門I・II、大学生活とキャリア形成(2年次)、広島学(2年次))と共通教育科目(教養科目、外国語科目等)に加えて、主専攻科目A群の商学科導入科目(簿記原理I・II、商学概論、現代経済入門I・II等)を履修します。主専攻科目A群は、2年次以降に本格化する専門科目を学んでいくための基礎となる科目ですから、しっかりと学習してください。
また、初年次セミナーでは商学科専任教員担当のもと、商学科に所属する学生にとって必須の基礎専門事項について徹底した指導・修得を図ります。これは、2年次以降に始まるコースおよびゼミナールを履修する上で重要な準備学習となります。同時に、早い段階で自分の適性や将来の進路について真剣に考え、自らの判断でコース制を履修したり、ゼミナールI・II(2年次必修)を選択するための貴重な情報収集の場になるでしょう。

2年次 コースを選び、専門の学びを開始

流通論の様子

流通論 矢野 泉 教授

消費者にモノを届ける「流通」。
その構造を理解し、経済の全体像を捉える。

流通とは、生産と消費をつなぐ過程。「商業」「マーケティング」分野と関連づけながら、 商品の流通構造の理論と現状を理解していきます。

 少人数教育を目的としたゼミナールがスタートします。これは4年次に履修可能な卒業論文への第一歩となります。専門分野において共通な関心をよせる学生が集い、専門知識の修得、問題発見・解決能力の涵養ならびにコミュニケーション能力の向上を図ることを目的とします。

 一方、2年次にはコース制もスタートし、B群である基礎・基本科目の履修比重が高まります。コース制は、将来どのような分野で働きたいかを意識しながら学習できるように考慮した、いわば「履修モデル」に近いものです。コースは商学の分野を大きく4つに分類して「流通・マーケティングコース」、「地域・観光コース」、「金融ビジネスコース」、「国際ビジネスコース」を設定しています(下記参照)。複数のコース履修も可能です。3年次終了時に「コース修了証」の交付を教学センターに申請すれば、コース修了証明書を受領することができます。4年次に本格化する就職活動の際、アピール材料としてください。また、「金融特別プログラム」も導入しています。修了要件を満たせば、コースを同じように修了証を申請することができます。

【流通・マーケティングコース】 ~幅広い未来に活かせる理論と実践~

流通とは、商品を生産する個人や企業から、卸売業者、小売業者を経て消費者まで商品が流れていく社会経済的な構造です。マーケティングとは、顧客や地域社会に喜ばれる商品開発や消費者ニーズ調査、広告等、商品を売るための仕組みづくりのことです。これらの学問分野から構成される流通・マーケティングコースでは、世の中にあふれる商品の中からあなたが1つの商品を手にするまでの様々な経済活動を、理論と実践によって学びます。コースでの学びは、リテールマーケティング(販売士)の資格取得や、企業診断・コンサルティング業務だけでなく、商品開発等を通じた地域活性化や、消費者としての日々の生活にも活かせる知識につながります。

【地域・観光コース】 ~地域の課題に取り組む~

現代の日本では、グローバリゼーションや東京一極集中がすすむ一方で、地域の魅力が再認識されてきています。そこで、日本の多くの地域が抱える様々な課題を克服し、地域活性化に貢献できる人材が求められています。多くお人々が地域活性化に取り組んでいる中で、社会に出ていく学生は必ずやその担い手となっていくでしょう。地域活性化に重要なのは、地域の実態を把握し、地域資源を活かすことです。そのための知識を重点的に学びます。とくに本コースでは、地域資源としての観光に注目し、観光による地域振興や観光関連産業についても学べる科目が充実しています。地域や観光は、日本国内に留まらず広く世界共通の関心事でもあります。広い視野も持って学んでください。

【金融ビジネスコース】 ~金融を学び、「未来の自分」に投資する~

電子マネー、超低金利、公的年金問題、円高・円安、企業の合併・買収(M&A)、そしてサブプライム問題・・・、これらはすべて「金融」に関係する事柄です。日本の金融を取り巻く環境が大きく変わっていくなか、生活や仕事の上で、金融に関わることは想像以上に多くなっています。もはや、預貯金だけで資産形成が出来る時代は終わりを告げ、私たちは自らの人生設計や生活防衛を考える必要がある一方、金融商品の選択や投資のスタイルについて「自己責任」が問われるようになっています。社会に出てから「知らなかった」ために損をすることのないように、今のうちに金融に関する知識をしっかりと見につけておきましょう。

【国際ビジネスコース】 ~日本と世界を結ぶ“Glocal企業人”を育成!~

 私たちの身の回りは多くの外国産のモノであふれています。一方でJAPANブランドであるモノやサービスを世界に積極的に発信する動きも盛んです。この動きには外国人観光客の日本への誘致も含まれます。すなわち日本経済は世界経済と密接に結びついており、企業にとって今や世界市場は遠い存在とは言えません。こうした国際ビジネス環境を前提に、このコースでは国内地域を活動拠点としながらも世界的視点や異文化理解能力を有した“Glocal企業人”を育てます。進路は、商社、貿易、製造、旅行、航空、ホテル等、世界につながる舞台を想定しています。 ※Glocalは、Global(世界規模の)とLocal(地域的な)からの造語。

【金融特別プログラム】 

 金融の自由化・国際化の発展に伴ってこれまでなかった新型の金融商品が次々と登場する状況を受け、金融機関だけでなく一般企業の財務部や個人の資産管理・運用に対するアドバイザー等の金融問題に精通した人材が求められています。こうした社会のニーズに応えるべく、上の4つのコースとは別に設定された、金融に対し強く関心を持っていてワンステップ上の金融エキスパートを目指す人のための、アドバンス・プログラムです。特に金融関係の就職を目指している人は、是非この金融特別プログラムでより深く金融を学ぶことができます。
 なお、経営学科の学生も、2年次から金融特別プログラムを履修することができますので、金融分野強い関心を持つ人は、ぜひ受講して力をつけてください。

3年次 ゼミで自分のテーマを追求

観光論ゼミ(担当:富川 久美子 教授)の様子

観光論ゼミ(担当:富川 久美子 教授)

ゼミの合宿や旅行でも、
学びを活かして実践しています。

寺岡 春菜/4年 広島県立呉商業高校出身

知識を身につけて観光政策を考えるだけでなく、ゼミ活動の中で添乗員やガイド業務を経験! 理論と実践の両方から、観光への理解を深めています。

 3年次も引き続き、コースごとに配置された科目群を中心に履修します。3年次の特長としては、C群である発展・応用科目の履修比重が高まります。また、ゼミナールの授業も高度な専門領域を学ぶことになります。大学院への進学を志望する学生は、一定の条件を満たせば4年次に特别科目等履修生として大学院の授業を受講できる「学部・大学院5年プログラム」の準備に取りかかることをお勧めします。

また、3年次限定というわけではありませんが、外国語によるコミュニケーション能力の向上や体験にもとづく異文化・自文化理解につながる留学制度の利用や、インターンシップの履修も考えてみてください。本学は海外14か国31校におよぶ海外提携校との海外留学制度や国内2大学との国内留学制度を設けています。

ゼミ一覧へ

4年次 4年間の学びを集約

 4年次では大学生活の集大成として卒業論文の制作を目指します。卒業論文の前段階にあたる卒業研究は必修科目です。2年次および3年次におけるゼミナールや大学生活全般から吸収した知識・経験をベースに、各自が設定したテーマについて研究を進めていくことになります。具体的には、資料収集、資料作成、プレゼンテーション、ゼミ生全員による討論という思索の連続を経験しつつ、卒業論文を書き上げていきます。1年におよぶ知的プロセスの経験を通じて得られる知的生産能力は、特別な職業にのみ有効なのではなく、論理的にものごとを考え、自分の意見・情報を発信するという点で、実社会におけるすべての人に有効です。専門知識の工場とともに付随するそうした付加価値も認識した上で、大学生活における集大成として卒業論文をぜひ書き上げてください。加えて、年間履修制限単位数に余裕のあるこの最終年次にこそ、幅広い教養と高度な知識を求めて、商学科の科目に限定することなく教養科目や他学部科目の履修、資格取得等にむけて、積極的かつ貪欲にチャレンジしてみてください。

▼お問合せ先
商学部ホームページ運営委員会 〒731-3195 広島県広島市安佐南区大塚東1-1-1
代表:082-848-2121 入学センター:082-830-1100 テレホンサービス:082-830-1130
▲ページ上部へ戻る